オーダーメイドのiPhoneケースを作る時に選べる素材の種類

2015年5月7日 公開
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2018年3月19日 更新
オーダーメイドのiPhoneケースを作るときに選べるケースの素材について説明します。

2015年4月現在、国内のオリジナルスマホケース製作会社が取り扱っているケースの素材は下記の4種類です。

  • ポリカーボネート
  • TPU
  • シリコン
  • PUレザー
  • レザー

細分化すればまだまだたくさんありますが、大きく分ければこんなところかと思います。それぞれの特徴とメリット、デメリットをまとめましたので、注文する前にチェックしておきましょう。

ポリカーボネート(PC)


ポリカーボネート(PC)はスマホケースの素材としては最もポピュラーなもので、いわゆるプラスチック製と書かれている場合はほとんどがポリカーボネート素材でできています。

筆者はノベルティメーカーに勤務していたこともあり、数え切れないくらい多くの企業のオリジナルスマホケースのデザインに関わってきましたが、メーカーからいただく注文の99%はポリカーボネート素材を使ったものでした。

オリジナルスマホケースの素材として使われるものは透明のクリアケースが一番人気がありますが、ブラック、ホワイトも印刷がし易いため多く用いられます。

クリアケースに部分的に印刷することでiPhoneのアップルマークを活かしたデザインにしたり、タトゥーのようなデザインにしたりすることもできます。

ポリカーボネート製のスマホケースはオリジナルスマホケースを扱うほぼ全てのサービスで対応しています。

メリット

  • 1個から作れる
  • フルカラー印刷ができる
  • デザインの自由度が高い

デメリット

  • 強い衝撃を与えると割れることがある

TPU

TPUとは「Thermoplastic Polyurethane」の略で、日本語では「熱可塑性(ねつかそせい)ポリウレタン」と呼ばれます。熱可塑性とは、加熱することで変形し、熱を除いても復元しない性質のことです。

TPUはゴムのように弾力のある手触りが特徴で、先述のポリカーボネートと違って、力を入れて曲げても離せば元通りになり、破損することはありません。

ケースのメーカーによってはセミハードケース、ラバーケース、ハードシリコンなどと呼ばれることもあります。

TPU素材のスマホケースでオリジナル製作が可能なサービスはほとんどありませんが、ある程度まとまった数(100個以上)を作るのであれば、ティンカーベルドリームなどで製作が可能です。

メリット

  • 柔らかく手にフィットする
  • 割れない

デメリット

  • 取り扱う業者が少ない

シリコン


シリコンはその柔らかい手触りと素材としての扱いやすさから、キャラクターモノのスマホケースを作っている企業やメーカーに人気があります。

シリコンの最大の特徴は立体的なケースが作れることです。ラバーストラップという立体的なゴム製のキーホルダーがありますが、それに近い感覚で作れると考えてもらえれば良いと思います。

オリジナルスマホケースをシリコン素材で作る場合は、ミニマムロット(最小の注文数)が1000個以上や3000個以上に設定されている工場がほとんどですので、基本的に販売を目的とした企業向けの商品となります。

シリコン素材のスマホケースはティンカーベルドリームで作ることが出来ます。

メリット

  • 立体的なデザインが可能
  • ロットあたりの単価が比較的安い

デメリット

  • 1個だと注文できない
  • 取り扱う業者が少ない

PUレザー


柔らかくてうっすらと光沢のあるポリウレタン製の合皮です。

手帳型のスマホケースなどで使われることの多い素材で、フルカラーのインクジェット印刷で写真やイラストをプリントすることができます。

PUレザーのスマホケースはオリジナルプリント.jpで作ることが出来ます。

メリット

  • フルカラー印刷ができる
  • 手帳型ケースが作れる

デメリット

  • 1個だと注文できない
  • 扱う業者が少ない

レザー

高級感のある本革製のレザースマホケースは相手の名前を入れたプレゼント用スマホケースとして最も人気があるもののひとつです。

名入れ方法としては型押しや箔押しで行うのが一般的であり、カラー印刷は基本的にできません。そもそも本皮素材にカラー印刷をするニーズがありませんし、印刷をするのであれば先述の合皮素材の方が適しています。

JOGGOというサービスでは名入れだけでなく復数の革の色を組み合わせて作れるので、さらにこだわったオリジナルケースにすることもできます。

メリット

  • 1個から作れる
  • プレゼントに最適
  • 他の素材に比べて抜群の高級感

デメリット

  • カラーの印刷ができない
  • 価格が若干高い

まとめ

以上、オリジナルスマホケースを作る時のケース素材についての特徴を紹介しました。

個人の方など1個で注文する場合はスタンダードなポリカーボネート、手帳型のPUレザー、高級感のあるレザーの3つから選ぶことになります。

法人やショップ経営をしている方など、まとめて100個以上注文するような場合は、条件で合うサービスをいくつか選んでから見積りをとるのが良いでしょう。

100個注文時の簡単な比較表を作ってみましたのでこちらも参考にしてください(印刷の種類やオプションの有無でも変わってきますのであくまでも参考に)。

印刷 高級感 コスト
PC カラー 低い
TPU カラー 普通
シリコン カラー 低い
PUレザー カラー 高い
レザー 型押し等 高い